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客 神様と崇める、行き過ぎ [今日の一言]

お客様は神様と崇められている。だが、それも最近行きすぎなのではないかと感じている。例えば、明らかに言いがかりのような文句を真っ昼間から長時間言ってくる人より、その間生きるために必死に働く者の方が神様ではないのか。
-----------------------------------------矢野 博丈 大創産業社長

 消費者の側にたって活動する企業は、いいと思う。それでも、上記のように行き過ぎの場合には逆に企業側が損害をこうむることもある。確かに、個人単位では企業に対しては弱い立場になることもあるし、悪徳企業もそれなりにいる。最近では消費者庁も発足しました。

 最近気になる記事がありました。日経ビジネス(10月19日発行)の一記事です。花王の食用油「エコナ」のトクホ許可失効を申し出た記事です。
 
 発売当時から問題となっていた物質はジアシルグリセロールというもので、「適量の摂取ならば、健康上のリスクの考慮は必要なし」という結論が出ていました。

 今回焦点になったのは、クリシドール脂肪酸エステルと呼ばれる少量の副生物。これは、発ガン性物質に「似た構造」をもつが発がん性物質に「変化する」とは限らない、というもの。

 このような、エコナ問題に関して諮問した消費者委員会があったようですが、その中の発言で、

 ・現在問題になっている物質を取り違えている、もしくは故意に間違えている。
 ・発ガン性が一切無いことが始めて担保されて初めてトクホを認可すべき

という意の発言だあったようです。どうでしょうか。前者のほうは、無知もしくは故意、どちらにしてもその程度のことで消費者委員なんてやるなといいたいです。後者に関しては、現在の技術水準を無視した無理難題。「リスクは一切無い」なんて断言できる科学者が居るはずがないのに。

 あくまで、メディアを通しての情報でもあるので一概には言えませんが、少なくとも消費者のための消費者庁、消費者委員との前フリでの発足だったにも関わらず、議論そのものがおそまつでは、それ自体に信頼性が揺らぐと思います。単に「消費者」という権力を作り出すだけならば、それこそ無駄の固まりになってしまいます。

 専門家のみの委員会では、一般の感覚が欠如することがあるかもしれないので、一般人に近い人が参加することは賛成です。しかし、やるからには、相応の責任と、パフォーマンスでない本質的な議論を行う努力をすべきだと思いました。
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