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境界は不確かだ。 [今日の一言]

境界は不確かだ。定めるのは自分だというのに、決めるのは外側になっている。なら初めから境界なぞない。世界はすべて、空っぽの境界でしきられている。だから異常と正常を隔てる壁なんて社会にはない。
――――隔たりを作るのはあくまでも私達だ。
----------------------------------------『空の境界 the Garden of sinners 下』 著:奈須きのこ

 境界。そこには、どんな意味があるのか。様々なものに境界はあると思う。自分と他人、モノとモノ、物質と空間。それは、認識する上で明確な境があるようにも思う。でも、その一方で、厚さ0ではなく、あたかも白線のように幅が存在するものもあるのだと思う。そして、それは、白と黒のようにどこかで二分されるのではなく、どこまでも、混ざり、どこで別れるのかもわからず、ある人はここと言い、ある人はそこと言う。それは、自分が定めたものではなく、外側によって決められたもの。そして、外側の大多数、常識が境界を決めていく。ならば、人が変わり、時代がかわれば、境界も変わっていく。もとからあるものを、見つけるのではく、ないものを作っていく。そうやって、生き、そうやらなければ、生きていけない。


 空の境界、読破。少し斜め読みしたところもあるけれど、なんとか読みきりました。読後の感想、色々思うところはあるなとは思いました。例えば上の文章にしても、そう。どんな本でも読後は、何かを感じる。本文中の一文であったり、そこから派生した想いだったり。もちろん、作者の考えや価値観だったり。
 知識だけでなく、それを感じることができる、考えてみようとする、それが読書の楽しみかなぁとも思うのです。ただ、残念なことは、感じたこと、思ったことを自身が言葉・文章で表現しきれないこと。きれいな文章で訊ければ、それはいいことだと思うけど、拙くても表現してみたい。何かしら感じている。同じような気持ちでも、それはどこかが違っているのはわかるけれど、言葉にするといつも同じになってしまう。
 どうしなものかね?
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